共同制作・出演|Shadow in the House at 樗谿グランドアパート(鳥取)
Shadow in the House at 樗谿グランドアパート(鳥取)
写真家 大坪晶の写真シリーズ「Shadow in the House」のエキシビション/パフォーマンス
展示: 大坪晶
パフォーマンス: 川瀬亜衣、古川友紀
日時:2019年7月14日(日)⑴ 13:00-15:00 ⑵ 15:30-17:30 ⑶ 18:00-20:00
7月15日(月・祝)⑷ 9:30-11:30
※各回10名まで、完全入れ替え制(予約不要)
場所:樗谿グランドアパート 〒451-0042 鳥取県鳥取市上町93-1
入場料:1,000円
主催:「Shadow in the House」プロジェクト実行委員会
協力:おうちだにグランドアパート保存会 とっとりの風
助成:科学研究費助成事業 研究課題名「占領期『接収住宅』の歴史研究と芸術実践の交差領域における実践的研究」(課題番号JP19K13042)
問い合わせ先:shadowinthehouseproject@gmail.com
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展覧会概要 :
大坪晶の写真作品《Shadow in the House》シリーズは時代の変遷とともに所有者が入れ替わり、多層的な記憶を持つ家の室内空間を被写体としています。
室内に残る歴史の記録であると同時に、ダンサーが動いた身体の軌跡を長時間露光撮影によって「おぼろげな影」として写し込むことで、何かの気配や人がそこにいた痕跡を想像させます。それは、複数の住人の記憶が多重露光的に重なり合い、もはや明確な像を結ぶことのできない記憶の忘却を指し示すとともに、困難な想起へ開かれた通路でもあります。
大坪は近年、日本各地に現存する「接収住宅」(第二次世界大戦後のGHQによる占領期に、高級将校とその家族の住居として使用するため、強制的に接収された個人邸宅)を対象とし、精力的なリサーチと撮影を続けています。2018年8月には、今回の会場となる鳥取市内の「樗谿グランドアパート(旧佐々木邸)」にて、写真と映像作品を制作しました。
1930年に竣工した樗谿グランドアパートは、時代や所有者の変遷に伴って増改築が加えられ、和洋折衷や文化の混在とともに重層的な歴史を物語る建築です。
今回のエキシビション/パフォーマンスでは、樗谿グランドアパートで撮影された写真・映像作品を、同じ建物の室内に重ねて投影するとともに、撮影に参加したダンサーの川瀬亜衣と古川友紀がパフォーマンスを行います。また、リサーチしたアーカイブ資料や インタビューの音声なども配置し、複合的なインスタレーションを試みます。歴史的建築物の中で、少人数の観客と親密に向き合い、イメージやサウンド、身体表現を通して、場所の記憶が体感的に想起されるような貴重な機会となるでしょう。
樗谿グランドアパート(鳥取市指定文化財)について
1930年に医院として建てられた後、1946-47年に占領軍将校宿舎として改修・増築され、館内には占領軍時代の意匠や備品が残されている。返還後はダンスホールとして使用された後に、アパートとなり、現在は所有者と「おうちだにグランドアパート保存会 とっとりの風」が協力して保存にあたっている。
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